2011年12月31日土曜日

削るならスコープ

私が所属している会社では、アジャイルでシステム開発をするのですが、その時に良く発生する問題があります。

それは、「要件がコロコロ変わって確定しない」と言うことです。

いや、そもそも変化を抱擁せよと言う言葉が表すように、現実に合わせて柔軟に計画を変更させて行くことこそがアジャイルでは大切なのですが、実際問題として要件がコロコロ変わると問題です。

なぜなら、プロジェクトには以下のような制約があり、要件が変わって作業量が増えた分、別の何かを犠牲にしなければいけないからです。
1)予算
2)時間
3)スコープ
4)品質

さて、私たちは変化を抱擁し計画を柔軟に変更する一方で、4つの制約の内、何を犠牲にすべきなのでしょうか?

先日、アジャイルサムライと言うアジャイルの指南書を読んでいたところ、この問題の解決へのヒントになる事が書いてあったので紹介します。

アジャイルサムライによれば、このような時は、まずスコープを削ることを検討するべきとのことです。

ある統計によると、開発したシステムに実装された機能の内、6割程度はほとんど(あるいは全く)利用されないそうです。

使わない機能を作ることに労力を割くくらいだったら、もっと優先度が高い他のタスクに労力を割いた方が良いですね。